ペンは剣よりも強し。

頭に浮かんだことを気ままに書いていきます。

2017-08-18から1日間の記事一覧

勇者サマヤ物語 0026

この若さで俺とまともに戦えそうな力を持っているとは……末恐ろしい少女だ。俺はキュウを見た。キュウはボーッとしている。こうして見ると隙だらけで、歳相応の少女なのだが……。たぶん、というか間違いなく、ナミハの喋り方を変えたのはキュウの魔法だろう。…

勇者サマヤ物語 0025

そうだ、混同してる人がいるかも知れないから言っておくけど、これまでの話に出てきた『魔法』と『呪文』とは同じ存在だからね。二通りの表現があるってだけ。これに関しては俺の描写に問題があったので、素直に謝罪です……とか言うと思ったか? 解説してやっ…

勇者サマヤ物語 0024

会話、スタートだ。 「おはようございます」と、俺。 「あ、おはようございます」と、アシガム。 素敵なコミュニケーションは、快活な挨拶から始まるのだ。ファースト・コンタクトの感触は良好。これなら、おはようのオーディションにも合格できるはず。

勇者サマヤ物語 0023

起きた。 何だか暑いと思ったら、テントが燃えている。これは危ないよね。とりあえず俺はテントを出て、周囲の状況を把握するために、その場でグルグルと回ってみた。あ、ナミハのテントもバッチリ燃えてる(笑)

勇者サマヤ物語 0022

前のページで、いきなり聖書の話をした理由はと言うと、シノアリの町を出る時、ナミハが文庫化された聖書を持って来ていたからだ。呪文によって縮小化されたコピー本なので、簡単に持ち歩けるらしい。ただし、ナミハ以外に本の所有権が移ると、本は消えると…

勇者サマヤ物語 0021

どうも。運命の戦士です。 突然だが、今日は面白くない話をしようと思う。 本当は、ユーモアにも富んだ運命の戦士たるこの俺が、面白くない話などするべきではないのだが、何となくそういう気分だったので、これはもう仕方がない。読者にとっては退屈なもの…

勇者サマヤ物語 0020

ここ数日で、たくさんの文章を書いたので、ちょっとした腱鞘炎になったような気がする。いや、そこまで大袈裟なものではないか。たまにピキッと痛むだけだ。運命の戦士である俺は、つまりは小説家ではないので、筆を取って字を書くことには不慣れである。俺…

勇者サマヤ物語 0019

宿屋を出て、ナミハと合流した。やはり体調は悪そうだが、準備はきちんと済ませていたようだ。ところで、昨夜の出来事は覚えているのだろうか。いつか突っ込んでみてやろうと思う。 「スキルメソッズの連中とは、もう話したか?」