ペンは剣よりも強し。

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勇者サマヤ物語 0018

 後で聞いた話だが、宴会でテンションを上げすぎたナミハは、酒を飲みに飲んで酔っ払い、「おちんちん食べたいの〜」と叫びながら町内を走り回っていたらしい。う〜ん……やっぱり連れて行くのはやめとこうかな? ちょっと悩む。

 というわけで、朝だ。俺は未成年だから酒は飲めないし、よって二日酔いになったりはしない。清々しい朝だ。たぶんナミハは二日酔いに苦しんでいることだろう。今の内に置いて行くべきかな? ちょっと悩む。

「おはよう、ゲイ」

「ブルッ」

 挨拶と共に、俺はイノカリをゲイに向かって投げた。ゲイはこちらを向いていたし、口でキャッチしてくれるのかと思いきや、イノカリはゲイの顔面に直撃し、そのまま地面に落ちた。どうやらゲイは、頭はいいが反射神経は悪いようだ。しっかりしろよ、ゲイ。しかしゲイはめげない。地面のイノカリを齧ると、満足そうに身を震わせた。

「おはようございます! よく眠れましたか?」

 スカミットが現れた。朝から何の用だ? というかタイミングがベストすぎるだろう。俺を見張っていたのか? 気持ち悪い奴め……。

「ああ……」

 返答は最低限の発音のみで済ませる。

「実は、出発前に餞別の品を渡すように、ミナカタから言われまして。それがこちらです」

 ウヒョー! 何だ? 金か?

 渡された小包を開くと、中からは封筒が出てきた。

「次はおそらく、東にあるエフジョーの町を目指されるのでしょう? そこにミナカタの知り合いがいますので、その人に手紙を渡して欲しいと……」

 は? こちとら運命の戦士ぞ? 郵便屋になった覚えはないんだが?

「詳しい内容は教えてもらえませんでしたが、サマヤさんの力になるように、との言付けも含まれているようで、ええ」

 そういうことか。それは助かる。早とちりしてしまって申し訳ありませんでした。エフジョーの町を目指すつもりはなかったので、気が向いたら寄ってみることにしよう。

 

 つづく。